生まれて20年、初めてフジロックへ行って来た
こんにちは、末素です。
さて今回、人生で初めてのフジロックに参加してきました。
大まかに二つ、行ってみて良い・悪いと思ったことと、
ベストアクトについて書きたいと思います。
まずは個人的な独断と偏見で選んだ、ベストアクト5選から。
5位 Let's Eat Grandma
正直このグループ、フジロックに行く2日前程に、Twitterでフォロワーさんがおすすめしていたのを見て初めて存在を知りまして、フジロックの前夜ホテルで聴きこみました。
そして臨んだ当日、お客さんの入りにビックリ。そして演奏にもビックリ。
ポップな曲調ながらバキバキで、音源では味わえなかった迫力がそこにはありました。
間違いなく今後要注目なグループです。単独が待ち遠しいです\(゜ロ\)(/ロ゜)/
まだ聴いたことない人はぜひ、Apple MusicかSpotifyで聴いてみてください。おすすめ曲はHot Pink 、I Will Be Waitingです。
4位 N*E*R*D
もともとメンバーのファレル・ウィリアムスが大好きで、まず生ファレルが拝めたことに感動しました。めちゃくちゃイケメンでしたよ!!
ライブが始まるやいなや、1曲を演奏したところで観客に対して「No Spirits!」とノリの悪さを指摘するファレル。僕もこういうヒップホップ系のライブなんて初めてだったし、そもそも日本という国でこんな大きなヒップホップアーティストのライブが行われるということが少なかったので、みんなどういうテンションでアガれば良いかわからなかったのだと思います。
その後もネプチューンズ時代の曲や、次の日のヘッドライナーのKendrick Lamarの「Alright」をカバーしたり、ファレルのヒット作「Get Lucky」や「Blurred Lines」を演奏したり、代表曲「She Wants To Move」のアウトロでThe White Stripesの「Seven Nation Army」に繋げたりして、もう周りの人がずっとピョンピョン跳ねまくるわ、モッシュが起こるわでまぁ~堪らないステージでした。
ベストアクトかと言われたら4位ですが、”楽しい”ステージであったかと言われたら僕は1位だと思いました。
ファレルは喉を枯らしながらも、我々日本人に対してこういうヒップホップ系のライブのノリ方を教えてくれていたようで、ファレル・ウィリアムスという人間がいかに凄いかということが分かりました。ただのアンセム製造機ではないだな、と。
3位 Vampire Weekend
最終日、グリーンステージのトリを飾ったのがこのVampire Weekendでした。
大好きなグループで、いつかライブを見たい!と思っていたのですがまさかフジの舞台で見れるとは思いませんでした。
最初から代表曲「Diane Young」を演奏し、会場のボルテージはいきなり最高潮!最初はドセンターに陣取った僕でしたが、気が付けば流されてやや右側に(↑の写真でだいたい分かるかもしれませんが……('_'))
終始観客のノリは冷めず、中盤のStep~Unbelievers~Cousins~A-Punkの流れはやばかったです。もう休めないですもん。人の波に揉まれまくりでしたもん。
終盤にはHAIMのダニエル・ハイムも登場。そのままツインボーカルでThin Lizzyの「The Boys Are Back in Town」を演奏。カバーバージョンを音源で出してほしい!と思うくらい歌声がマッチしていました。
ボーカルのエズラが「約束するよ!新曲を出したらまた日本に戻ってくる!」と言っていたので信じて次の単独公演を待ちます。今回フジで観れなかった方も、是非!
2位 MGMT
今年リリースされた新譜が絶賛され、多くの人から来日を望まれていたであろうMGMTが二日目、RED MAQUEEに登場です。
ステージ割りが発表されてから、「なんでMGMTがRED MAQUEEなの?」「もうちょいデカいとこでも良かったでしょ!」「人口密度ヤバいことになりそう」と危惧されていたMGMTでしたが、案の定RED MAQUEEはもう人、人、人。
Kidsという曲が大好きで、中学生の時に飽きるほど(飽きなかったんですが)聴いていたんですが、やはり生Kidsはやばかったです。あれを聴けたこと、あの空間に居れたことが一生の財産になりそうです。
ほとんどファーストと新譜からの選曲でしたが、「Flash Delirium」をやってくれたのが嬉しかったですね。欲を言えば「Introspection」とか、「Indie Rokkers」とかも聴きたかったですが…。
演出も曲とマッチしていて、光の使い方もそうですが「Electric Feel」では背景に波形を映したり、「She Works Out Too Much」ではボーカルのアンドリューがエアロバイクに乗ってペダルをこぎながら歌う等、所々で遊び心が見えたのが面白かったです。やることがオサレ!
ライブは定刻通り21時で終了したのですが、オーディエンスからの熱いアンコールに答え、一旦舞台裏に下がったMGMTがまた出てきて「Hand It Over」を演奏。
僕のフジロックの一番のお目当てのグループは、期待値を軽々超え、多幸感をたくさんのお客さんに与えて去っていきました。(タンドクマッテルヨ!)
1位 サカナクション
いやケンドリックラマーじゃないんかい!と思う方もいるかもしれませんが、僕の中でのベストアクトはサカナクションでした。初日、N*E*R*Dの前アクトでしたが、あの場にいた人なら分かるはず、盛り上がりが尋常じゃありませんでした。
僕が一番邦楽アーティストで好きなのがサカクションであるということを差し引いても、あのライブは凄かった。もともとサカナクションはライブに定評があるということを聞いていましたが、あそこまでとは思いませんでした。
学生の頃初めて音楽を聴くようになった時、サカナクションばかり聴いていました。その頃の記憶が、一曲一曲演奏される度に蘇ってくるのです。「mellow」とか、高校入りたての頃クラスに馴染めず、友達が全然いなかった時に夜寝るときに聴いていたので、さすがにウルッときました。ってこれもう完全に個人的な視点ですね……。
まぁとにかく、観客の一体感や凝った演出、草刈さんのベースとかもう全部が凄くて。地味に嬉しかったのが近くにいた外国のお客さんもノリノリだったことです。心の中でこれが日本のアーティストだぞ!日本すごいだろ!なんて気持ちになりました。
2016年のサマソニではRadioheadの前、今回のフジロックではN*E*R*Dの前を演奏し、僕が初めて出会ったころと比べると、とても大きなバンドへと成長しました。
これからも成長を続けてくれるバンドだと思います。
また今度、会いに行きたいです。
初めて行って気づいた良かったこと・悪かったこと
箇条書きになりますが、
良かったこと
・思った以上に大自然で音楽が楽しめる
・あまり知らないバンドでも飲み物や食べ物を片手にのんびり見るだけで凄く良い
・山奥なので、日常からの乖離が凄い
・ステージが多いが、全部苗場スキー場として完結しているのでマップや誘導看板に従えば意外と迷わない(サマソニと比べると)
・折り畳みイスは神
・モバイルバッテリーを無料で貸し出している
・出店全てが電子決済に対応していた(僕はすべてAppl Payで済ませることができ非常にスムーズだった)
悪かったこと
・気候が不安定だから急に雨に降られる、かと思いきや強い日光に照らされる、かと思いきやまた土砂降り……という感じで非常に体力を消耗する
・普通に晴れている時は普通に軽めのランニングシューズで行動したほうがよい
(僕はずっとトレッキングシューズで行動していましたが、結構足は疲れました)
・日焼け止めを塗っても急な雨で流される
・折り畳みイスとか雨具とかが必須な都合上、リュックを背負うことになるがライブのとき結構前のほうに陣取ると凄い邪魔(邪魔だよオーラもちょっと感じる)
・ライブ中の盗み・紛失被害は結構あるように感じた(貴重品は持ち歩かない、小銭入れのみ持ち歩く、ポッケには物を入れない等対策が必要)
・喫煙禁止、イスやシートの使用禁止エリアでも普通に吸ってる人使っている人が結構いる
・注目アクト終了後のトイレはかなりの列なので、感じたときにこまめにトイレは言ったほうが良い
くらいでしょうか。色々書きましたが、個人的に一番失敗だったのは3日間全部トレッキングシューズで行動したことでした。トレッキングシューズなら晴れてても雨降っても両方いけるじゃん!と思っていましたが、ずっと履いて行動しているとちょっとキツかったです。次回からは軽めのランニングシューズと、トレッキングシューズ(長靴)を持っていこうと思います。
あとイス使用禁止とか喫煙禁止エリアで普通に使ってる人は音楽の知識つける前に常識をつけた方が良いのでは?と思いました。他にもやってる人いるし……、とか考える人、結構あなたたち目立ってますよ。浮いてますよ。
なんか最後文句を垂れてしまいましたが、本当に素晴らしいひとときでした。3週間もしないうちにサマソニもやってきますので、しばらく僕の夏は続きそうです。
最後に、期間中シャトルバスの運行に携わった方々、運転手の方々、本当にお世話になりました。あなた方のおかげで、初めてでもスムーズに会場と宿を行き来することができました。朝から晩までお勤めご苦労様でした。感謝感謝です。